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    妙高澄川

    2017-03-26

    山スキーを始めて20年近く経ったが、始めて間もないころからやってみたいことのひとつに、「三田原山経由で妙高の高谷池ヒュッテに冬季避難小屋となっている時期での宿泊」がある。地元の人からすれば、大したことではない話ではあるが、山スキーを始めたころは長野県民ではなかった私にとっては、憧れに近い行為である。小屋明け後の高谷池ヒュッテには何度も泊まっているが、冬季開放されている3階で宿泊、できれば仲間と宴会ができれば言うことはない。何度も火打山に山スキーで登っているが、火打山の肩から臨む澄川源頭も滑ってみたい。満を持してというわけではないが、所属山岳会アスターク同人で声掛けしたところS原さんとS木さんが参加表明し、山友のT島さんも参加と相成った。

    3月25日

    7:30 長野市でT島さんを車でピックアップし、下山口である菅沼集落に車1台デポするために、S原さんと中郷のコンビニで待ち合わせをする。林道の入口がよくわからずウロウロしたが、何とか目的のデポ地点に到着し、S原さんの車をデポする。

    9:00 妙高杉ノ原スキー場に向かい、夜勤明けのS木さんと合流する。準備を整え、ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、ゲレンデトップに向かう。

    ゲレンデトップに着いてシールを貼って準備をしていると、外人一人から声をかけられる。「GWに黒沢池ヒュッテに行きますか?」。何だかよく分からなかったが、いろいろ話をすると、妙高の姉妹都市のアラスカから来た黒沢池ヒュッテの小屋番さんのようだ。どうもS木さんが、昔のアラスカから来た小屋番さんのことを知っており、その小屋番さんと話が盛り上がった。

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    10:00 うっすらとしたガスの中、三田原山に向かって登り始める。最初はガスっていたが、徐々に晴れだした。アイゼン・ピッケル・食料で荷物が重いのと、出だしは体が慣れていないので、どうしても苦しく感じる。他のメンバーも「出だしは苦しい」と、みんな同じ思いのようだ。

    11:40 ゆっくりとしたペースで登り、稜線に到着。お腹が空いたので軽く食事をする。

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    12:20 三田原山に到着するころにはすっきりと雲がとれている。

    準備を整え、黒沢池に向かって滑り降りる。北面なのでなかなかいいパウダーだ。

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    しかし、黒沢池に到達する直前で雪質が変わり、溶けた雪面の水滴がスキーのソールに付き、スキーが雪の下の層に潜り込むと、冷やされてあっという間にスキーのソールに氷付き、雪の高下駄状態となり、前に進まなくなってしまった。ワックスでしっかり手入れしてるS木さんだけは大丈夫なようで、他の3名はスキーのソールにしっかり氷が付着してしまった。

    13:30 何とか黒沢池に到達し、次に茶臼山に登り返しだ。既に、3名ほどのパーティのトレースがついており、ありがたく辿らさせてもらう。

    14:20 高谷池ヒュッテに到着。雪は3階まで到達しているが、登り口となる部分は大きく2mほど下に窪んだ2階部分からはしごで登る。

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    3階に入るとすでに3名のパーティが荷物が奥に置いてあった。どうやら火打山に向かったようだ。当初は13:00ころに着いたら、私たちも火打山に登るつもりであったが、もう遅いので小屋でまったりとすることになった。

    事前に妙高市の観光協会で確認しておいたが、布団・毛布・枕は20組以上あるし、外出用の長靴もある。ただし、暖房はなく、トイレは外の樹林帯でするようにという案内が掲げてある。宿泊代は一人1000円で1階に通じるパイプに投じる。

    アルコール好きのS原さんとS木さんは、早速つまみを広げ、バーボンやスコッチウィスキーを楽しみだした。私とT島さんは下戸だが、お酒の匂いは嫌いではないので、少しいただき、なめるようにして楽しむ。

    なんだかんだと世間話をしていると16:00になり、早々と夕食の用意をし始める。本日はしょうゆだしの豚鍋だ。白菜、ネギ、シイタケ、春菊、豚肉を煮て、ゴマダレでいただく。大した手間の料理ではないが、おいしいし、体が温まる。しめは「おぶっこ」である。「おぶっこ」とは幅2cmくらいのひらべったい北信のうどんだ。新潟育ちのS原さんとS木さんは初めて見たとのこと。

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    17:00になると、お隣のパーティが戻ってきた。男性2名、女性1名のパーティで、明日は火打山の肩から黒菱山へ登り澄川を滑るとのことだ。食事が終わると、日もすっかり落ち、寒くなってきたし、疲れがでてきたので、みんな布団にもぐりこんだ。

    ふと目が覚め時計をみてみると23時だ。用足しに外にでて、再び布団にもぐるが、足が異様に冷たいし、なんだか寒気がして、なかなか寝付けない。風邪の兆候かとも思い、体を温めるために漢方の葛根湯を飲む。体がポカポカしてきて寝付くことができた。

    3月26日

    4時には起きてしまうだろうと思っていたが、目が覚めると6時。意外とぐっすり眠ってしまった。外を見ると、真っ白な火打山が見える。今日も天気がよさそうだ。朝飯は鶏肉と野菜を煮込み、餅を入れて、雑煮である。7:30にはお隣のパーティは先に出発した。

    8:00 遅れること30分、部屋を片付け、私たちも出発の用意を外でしていると、ガスがあっという間に立ち込め、視界10m程度になってしまった。

    先行パーティのトレースがしっかりとついているので、それを黙々と進む。時折、前日のトレースだろうか、複数にトレースが分かれるので、コンパスで方向を確認して進む。少し離れるとメンバーが視界から消えてしまうため、大きく離れないように進んでいく。

    9:00 ヒュッテから1時間ほどで火打山の肩に到着すると、視界5m程度の上、強風だ。先行トレースは澄川源頭の斜面に滑り込んでいる。ここでシールをはずし、滑降開始だ。

    斜度が30度以上あるため、雪崩が心配だ。少し斜面に踏み込んで振動を与えてみると、パウダーだが安定しているようだ。先行トレースも崩れている様子もないので、雪崩の心配はなさそうだ。

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    しかし、視界はさらに悪くなり目標となる木も岩も無く、足元しか見えず、雪面のうっすらとした風紋が自分が動いているか止まっているのかの唯一の目印だ。この風紋もスピードをだすとまったく見えず、自分が動いてるのか判断がつかない。せっかくのパウダーだが、スピードも出せず、慎重に下るのみだ。15m以上離れると、もうお互いにどこにいるのか分からない。

    やがて、谷がせばまり、周囲の木がうっすらと見えだし、少しはまともに滑ることができるようになってきた。先行パーティのトレースも現れた。どうやら先行パーティは黒菱山はあきらめて、澄川滑降になったようだ。

    標高2000mあたりで、やっと周囲が見えるようになってきたと思った途端、パウダーだった雪はハードなモナカ雪に変わってしまった。重荷もありジャンプターンは大変なので、ボーゲン、斜滑降、キックターンを交え、滑っていく。雪質は最悪ではあったが、澄川が大きく蛇行しているところは、そそり立つ両岸に挟まれた広い川底となり、日本離れした雄大な景色となる。

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    徐々に雪は緩みだし、少しザラメ雪に近くなってきた。スキーも走り片斜面を斜滑降気味に滑り距離を稼ぐ。

    黒菱川出合あたりから沢が割れだした。しかし、先行トレースはうまい具合に迷うことなく、スノーブリッジを左右にわたり、進んでいる。

    12:30 北桑沢出合に到着し、先を見てみるとかなり沢が割れており、沢沿いを進むのが難しそうだ。先行トレースはシールで右斜面を登っている。当初調べたルートではもう少し先で登り台地にとりつくのだが、ここは慣れていそうな先行トレースを追いかけることとした。

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    100mほど登り、斜度を落とさぬよう滑ったり歩いたりして台地に乗り、第三発電所に続く尾根に到着した。

    第三発電所まで滑り下り、板を担いで、すきまだらけの吊り橋を渡る。

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    再びシールをつけて斜面を登り、林道の末端に到着した。

    あとは林道を滑って、車のデポ地点に戻るだけだと考えていたが、林道の斜度が緩く、ほとんどスケーティングしないと前に進まない。重荷と疲れた体に4kmのスケーティングは結構きつい。途中で林道整備のスノーモービルに追い抜かれた際には、フックでも引っかけて引っ張っていってもらえればと、思ってしまった。

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    15:15 車のデポ地点に到着。火打山の肩から4時間程度で着くかと思っていたが、ガスや雪の条件が悪く予想以上に時間がかかってしまった。その後、車に乗り、再び杉ノ原スキー場に到着し解散した。

    上部がガスっていたり雪の状態が悪かったためみんな疲れきっているが、それぞれの澄川を滑りたいという想いを達成できたので、みんな満足げだ。長いルートを踏破したことは嬉しいが、それ以上に、みんなで話をしたり、助けあったり、一緒に鍋をつついたりしたことも楽しい思い出として残ることだろう。

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