蓼科山と北横岳周辺池巡り
先週より同僚のHさんより、北八ヶ岳方面の登山の打診を受けていた。私はまだ日本百名山の蓼科山を登っていないが、Hさんは登っている。Hさんは信州百名山の横岳(北横岳)を登っていないが、私は登っている。うーん。どうしよう。えーい!両山並んでいるので、まとめて行っちゃいますか!ついでに北八ヶ岳の池巡り!ということになり、大河原峠を起点にして、北八ヶ岳ラウンドを行うことになった。
6時に千曲市で待ち合わせであったが、3時半に目が覚めてしまった。これじゃあ、遠足当日の子供だ。
7:30 半分寝不足気味ながら、大河原峠の駐車場に到着。夏にはにぎわう場所であるが、ヒュッテは営業しておらず、駐車場には車が3台しかなく、私たち以外にひとけは全く無い。
7:42 2115m 準備を整え出発だ。気温が低く寝不足の上、まだエンジンがかからない状態で、丘のような前掛山を登る。
8:20 2370m 前掛山の山頂付近で走りやすい道がでてきたので、少し走ると、蓼科山荘に到着。こじんまりとした山小屋だ。
ここから岩だらけの急な登りである。蓼科山は日本百名山のせいか、人気があり、十数人が登っている。頂上付近にも小屋(蓼科山頂ヒュッテ)がある。
8:37 2530m 頂上に到着するとそこは、かつての火山の火口の名残だろうか、直径150mの大きなお盆のような地形で、大きな石がごろごろしていた。
前回の八ヶ岳天狗岳のときよりは天気がいいが、雲がかかり、北八ヶ岳周辺の山がガスの向こうにうっすら見える程度である。
ちょうど中央に祠もあり、登山の安全を祈願した。
日本百名山のひとつ蓼科山登頂という、私の目的は達成。これで日本百名山はやっと60座だ。
9:00 蓼科山だけでは物足りないので、お隣の北横岳に向かう。北横岳へ行くには、一旦600m下り、再び500m登り返す必要がある。蓼科山荘まで戻り、両山の間の湿地帯である天祥寺原まで下る。
9:54 2000m 天祥寺原は腰あたりまである笹やぶだ。
10:27 2051m 天祥寺原を過ぎ、少し登って行くと、 亀甲池にでる。風は強いが人はおらず静かに水をたたえている。亀甲池の由来は底石が亀甲のような形で並んでいるとのこと。うーん、見たけどよく分りません。
10:36 亀甲池を出発。北横岳へは急な登りが続く。私が最後に北横岳を訪れたのはもう15年くらい前である。その時はこの急な坂を逆方向にテントをかついで下って行った。再び訪れたが、苔むした北八ヶ岳の森のイメージはうっすら記憶に残っている。
11:24 2480m 北横岳頂上に到着。かなり風が強く寒い。当初Hさんはここで大岳を登って大河原峠に戻る計画であったが、少し物足りないし、まだ時間が早いので、坪庭まで足を運んで、林道を走ることに計画変更。
北横岳の隣の横岳を少しくだったところに、北横岳ヒュッテがあり、その前の樹林帯を抜けたところの七つ池を見にいく。昔はぐるっと回れたようであるが、縄張りがあり回れなくなっていた。
北横岳ヒュッテから少し下ると、眼下に坪庭の雄大な景色が広がる。
坪庭までくると、ロープウェイが下から延びているので、観光客がちらほら。
縞状に樹木が枯れる「縞枯現象」が見ることができる。なぜ起きるのかは諸説あり、まだ解明されていないらしい。こういう白髪の人いるよね。
坪庭から東方面にのびる木道を進むと、縞枯山荘が現れる。外観は三角屋根のちょっとおしゃれな山小屋である。
12:57 2255m さらに進み、林道にでる。ほぼ水平ではあるが石が多くて舗装道路と同じペースでは走れない。
13:28 2038m 双子池に着き、双子池ヒュッテの前で休憩し、小屋のご主人と話をする。思っていたより山の中で人と会わないので、お客さんの入りを聞いてみると、梅雨時はあまり人は来ないようである。
双子池はその名のとおり、同じくらいの大きさの池が二つ並んでいる。それぞれ雄池と雌池と名がついているが、性別が違うので二卵生双生児ということか。
双子池から最後の登りとなる双子山を目指す。
14:02 2223m 双子山もその名のとおり、ピークが二つある。やっと晴れてきた。
高い方のピークから登った山を見渡す。
右から、丘のような前掛山、いかにも火山らしい蓼科山、少し離れて北横岳と横岳 だ。
14:13 最後の下りを走って行くと、車を停めた大河原峠の駐車場に到着。
首都圏からも近く人気のエリアのため、人が多いのを覚悟していたが、梅雨時のせいか、人が少なく静かな山行であった。しかし、自分たちは走れるところはドタドタ走ったので、他の人は静かとは言えなかったかも?
水平距離17km、累積標高差±1750m、の山旅でした。
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