あなたは 人目のお客様です
    過去の主な日記 ◎はおすすめルート
    山スキー 2017: ◎雪倉岳  2014: ◎横前倉山  2013: ◎剱沢 白馬周回 蒲原山 乙妻山 鍋倉山 ◎大渚山 小日向山  2012: 白馬岳 鍋倉山 ◎船越の頭~金山沢  2011: 黒姫山 妙高前山 北信佐渡山 ◎戸隠五地蔵山 雨飾山 白馬大雪渓 妙高涸沢 6月立山 11月立山  2010: 白馬乗鞍岳 小日向山 黒姫山 乙妻山 ◎針ノ木岳 ◎栂池~蓮華温泉 火打山  2009: 雨飾山 針ノ木雪渓 ◎火打山  2009北信五岳: ◎戸隠山(乙妻山) 妙高山(三田原山) 斑尾山 黒姫山 飯縄山  2008三大雪渓: 針ノ木大雪渓 ◎剱沢大雪渓 白馬大雪渓
    沢登り 2015: ◎黒部赤木沢  2014: ◎巻機山ヌクビ沢  2013: ◎雑魚川外ノ沢  2012: ◎草津白根某温泉沢  2011: ◎笛吹川ヌク沢左俣 荒城川、沢上谷 ◎雑魚川外ノ沢 ◎沢上谷三大滝巡り 裏妙義烏帽子沢  2010: 火打黒沢 裏妙義烏帽子沢 ◎中ア西横川  2009: 沢上谷 火打山黒沢
    アルパイン、岩登り 2015: ◎剱岳八ツ峰Ⅵ峰 立山龍王岳東尾根Ⅰ峰北壁 ◎明星山P6南壁左岩稜  2014: 小川山ガマルート  2013: ◎伊豆城山南西カンテ 妙義筆頭岩 ◎妙義山星穴岳 ◎海谷山塊船浦山東壁
    日帰り
    トレラン
    2012: 丹沢山(蛭ケ岳)  2011: 岩菅山 燕岳  2010: ◎奥穂高 ◎槍ヶ岳 鳳凰三山  2009: ◎剣岳 ◎白馬三山7月 ◎白馬三山8月 空木岳 蓼科山 ◎塩見岳  2008: ◎常念岳-蝶ケ岳  2008北信五岳: 斑尾山 妙高山 黒姫山 戸隠山 飯縄山
    百名山 2014: 大朝日岳  2013: 安達太良山、磐梯山、西吾妻山  2012: 間ノ岳  2011: 越後駒ケ岳 浅間山 ◎飯豊山  2009: 光岳  2008: 鹿島槍岳 焼岳 ◎甲斐駒ケ岳,仙丈ケ岳
    山道具 熊対策 ハンディGPS ミシン自作道具 チューブ食糧 衛生用品 心拍計 Jetboil個人輸入 Jetboil使用感 つめかえ君

    スポンサーサイト

    --------
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック:(-) コメント:(-)
    tag :

    湯檜曽川東黒沢白毛門沢 単独沢登り

    2017-08-27

    この週末は諸事情あり同行者を募って山行ができないため、初級の沢で人気ということで単独でもそれほど困ることはなさそうな白毛門沢に行くことにした。

    早朝4時少し前に長野を出発し、十日町経由で、水上の土合駅近くで白毛門登山口脇の駐車場に7時前に到着し、沢装備を整える。

    DSCF2230_800

    7:10 683m 駐車場脇から延びる東黒沢左岸の沢沿いの登山道を歩いていく。

    7:25 15分ほど歩くとナメ床が広がり始めたので、沢靴に履き替えて入渓する。最初何気なしに数歩歩いたところで、流心以外の場所は赤コケがつき、やたらと滑るのに気がついた。「フリクション」なんて言葉が世の中に存在しないくらいに、磨かれたナメの赤コケは滑る。注意せずに斜面に足を置いて体重をかけようもんなら、ツルッといってしまう。流心は流れが強すぎて入れないので、赤コケのナメを慎重に歩いていくと、10分ほどで「ハナゲの滝」に到着する。

    DSCF2233_800

    先っちょが二手に分かれてそれが鼻毛のように見えるからついた、名前なのだろうか。美しいナメにもかかわらず、少々残念な名前だ。来る前はこの滝を登る気満々だったが、あまりの滑り加減に登るのは断念し、右岸の巻き道を選択した。かなりよく踏まれた巻き道だ。

    難なくハナゲの滝の落ち口に到着すると、ここで少々不安材料が頭をよぎる。もっと人が入ってくるかと思ったが、後続が来る気配は全くない。この先携帯電波も入らなさそうだ。かなり滑りやすいので万が一滝で滑って滑落し怪我でもしようもんなら、救助を求める手段は無線ぐらいしかなさそうだ。うーん、引き返そうか。。。でも、もう少し先も見てみたいし。。。もう少し先に行って判断しよう!ということで先に進む。

    その後も美しいナメと5m前後の滝が次々と現れ、数手で登れそうな滝は直登し、滑落の危険性の高い滝は巻いていく。巻く人もかなり多いのかほとんどの滝には巻き道がついている。滑って滑落する不安を感じながらも、先へ先へと進んでいく。

    DSCF2240_800

    10mの滝と15mタラタラノセン(下の写真:巻き道より)は、一目で登るのは危険と判断し、巻き道を進む。巻き道は滑落のリスクは低いが、大滝の巻き道は急な斜面を灌木を掴みながら登るので、滝の直登よりも体力を使う。

    DSCF2243_800

    タラタラノセンの後の滝をいくつか越えると、特徴的な巨石が現れる。小太りの四角い顔でリーゼントヘアーしているみたいで、どことなくユーモラスだ。

    DSCF2244_800

    ここを過ぎると赤コケが少なくなってきて、あまり滑らなくなってきた。水量も減ってきたのもあり、次から次へと現れる小滝は直登していく。「もう小滝はいいよー」と思っていると、やがて水は涸れ、頂上下のスラブ帯に突入する。ホールドは豊富だがそこそこ斜面が立っているので、気を落ち着けるため小休止をとる。

    DSCF2248_800

    残念ながら白毛門頂上はガスに覆われ、まったくその姿は見えない。スラブ帯が永遠に続いているように見えてしまう。標高差50m先で動く人影が見える。どうやら先行者がいるようだ。

    どこを登っても頂上に続く稜線にでそうだが、できるだけ頂上近くに出られるようにスマホのGPSで位置確認を行う。やがてスラブ帯は草付きに変わり、人の話声が聞こえるようになってきたかと思ったら、ドンピシャで頂上直下の登山道にひょっこりと出た。

    12:30 1720m 頂上には、沢登りや縦走者が10名ほど休んでおり、賑やかだ。見ず知らずの人たちだけど、人がいるっていうのは安心する。頂上で沢装備を解除し、行動食を食べる。(下の写真:頂上の標識)

    DSCF2251_800

    12:50 下山靴に履き替えて下山開始だ。登山道からはタラタラノセンやハナゲの滝が見え、沢中での不安を思い出す。立派な大きなユリの花が咲いていた。そういえば沢の中では花を見る余裕もなかった。

    DSCF2255

    お腹も空いたし冷たいアイスコーヒーも飲みたい!と思うと下山スピードは増し、標高差1000mの急な斜面を1時間20分で駆け降りていく。

    14:10 駐車場に到着。

    車で帰る途中、何か肉っぽいものを食べたいと思い、食事処の看板を見ながら水上ICまでの道を車を走らせていると、もつ煮定食の看板が目に入る。知らなかったが、もつ煮はこのあたりのご当地グルメらしい。店に入ると店員2名以外誰もいない。食事はもうやっていないのかと思い、「もつ煮定食、まだありますか?」と聞くと、「ごはんが一食分しかないので、一人分だったら大丈夫ですよ。」とのこと。これは運がいいのかな?

    DSCF2261_800

    その後、3時間車を走らせ、自宅に到着した。

    怪我のリスクが高く人けが全くないバリエーションルートを一人で行くというのは心理的な不安が大きいとつくづくと感じる山行であった。結果的に一人で乗り切ったことに自信は持てたが、ナメ・オンパレードの美渓を不安だらけで登り、やたら巻き道を選択するのは、あまり楽しいものではなかった。やはりある程度の技量を持ったパートナーが一緒だと安心できて、沢登りそのものを楽しむことができそうだ。

    スポンサーサイト
    tag :

    瑞牆山クライミング

    2017-05-28

    瑞牆山へは長野市からは2時間以上かかり高速代も結構かかるため、15年くらい前にピークハントで行った以来なかなか行く機会がなかったが、所属山岳会「アスターク同人」のSさんがキャンプ前泊でクライミングを企画し、Mさん、Fさん、私の4人が行くこととなった。

    5月27日の夜に3名と長野ICで待ち合わせ、21時半ごろに瑞牆山のキャンプ場に到着した。車の乗り入れが可能なフリーのテントサイトはそれほど混んでいないようだが、夜で暗く状況が分からないため、テントサイトの出入り口付近に車を停めてから、テントを張り夜の宴会を始める。DSCF2001_800

    焼肉とおぶっこ汁を食べ、アルコールはそこそこにして、テントに潜り込み、眠りに就いた。

    5月28日朝、明るくなりテントを這い出して外を見てみると、昨日は暗くてよくわからなかったが、芝生の美しいテントサイトだ。瑞牆山には雲がかかりすっきりしない天気だが、カッコウが鳴いており、いかにも高原の夏の朝という感じで気持ちがいい。DSCF2003_800

    みんなで朝食を食べテントを撤収し、6:30にキャンプ場から端牆山の西方の十一面岩を目指し、ルート図集のエリア概念図と地図を見ながら登山道を進んでいく。しかし、行けども行けども十一面岩らしき場所に当たらない。かなり進んでから、道を間違えていることに気がついた。本来の目的地に行くべく、尾根をひとつ回り込み、十一面岩につながる谷筋に入り、ガレ場を登っていくと、大きな岸壁がそびえたっているのが見えてきた。十一面岩左岩稜末端壁に着いたようだ。

    DSCF2011_800

    壁の基部まで行くと、二人ほど壁にとりついており、前傾クラックをジャミングしながら登っていた。当初登る予定だった「調和の幻想」ルートに行ってみるが、私自身の今のクライミング力では到底登ることができるようなルートではない。ここは見学と割り切り、隣のルートをすでにとりついているクライマーを5分ほど見ていたが、2ピッチ目を行くわけではなく1ピッチ目の終了点で終わりにし、数人で交代しているようだ。自分自身に登る能力があれば、上まで行きたいと思うルートなので、もったいないと感じてしまう。

    DSCF2012_800

    末端壁を後にし、ガレ場をさらに30分ほど登り、十一面岩の正面壁に到着する。コンサートホールのステージのような大きな洞穴である「燕返しの大洞穴」の左右からすでに数パーティがとりついて登っている。

    私たちはどこを登ろうかと思案した結果、出だしの数ピッチが簡単そうな「錦秋カナトコ」ルートを登ることとなった。まずは私がリードで登ることになった。出だしはフレークをアンダーで登る。しかし、とりついてみると、フレークを使った登りは慣れてないことと、前日の同僚との山行の疲れもあり、苦戦する。おまけに大きくせり出したフレークの板はかすかに動き、挟んだカムを信用できないのでA0も危ない。じたばたしているうちに消耗してしまった。

    ここでMさんにトップで登ってもらい、私とFさんがセカンドで登ることとなった。

    DSCF2018_800

    Mさんはそれほど苦もなく2p目まで登っていき、セカンドで私が最初に登り始める。何とかフレークを乗り越せたとところでよく見るとFさん側のザイルがからみ、それ以上登れない状態となってしまった。再び降りてザイルのからみを直し、再度フレークを登っていく。私が1p目登ったところで次にFさんが登る。上からよく見えなかったが、私同様フレークには苦戦しているようだったがクリアーできたようだ。再び私が登りだし2p目の手前が急なスラブとなっている。セカンドなので安心感はあるが、スラブも慣れていないせいでなかなか一歩が踏み出せない。なんとか登り切り、2p目の支点に到着する。Fさんはスラブにはそれほど苦労せずに登ってきた。この時点で時刻は14時となり下山する時間となったため、ここでクライミングを打ち切り、懸垂下降して下る。

    DSCF2019_800

    荷物をまとめ下山を開始し、末端壁を下り樹林帯に入ると、下のキャンプ場あたりから救急車のサイレンの音が聞こえてきた。しばらくすると、ヘリコプターが飛んできて、上空をホバリングしながら拡声器で何度も「怪我人の居場所を合図してください」と呼びかけながら、過ぎ去っていった。(下山してからインターネットで検索してみると、周辺でクライマーが滑落して意識不明となったようである。)

    13:30くらいに駐車場の手前の広い芝生広場に着いて、後ろを振り返ると、広場周辺のツツジの向こう側に晴れ渡った空のもと十一面岩がそそり立ち、美しい風景が広がっていた。

    DSCF2020_800

    その後、駐車場に着き荷物を整理し帰途に就いた。

    道迷いで少々時間をロスしてしまったが、その反面歩き回ったことで端牆山全体の様子が把握できた。気持ちのいいキャンプ場で数日間滞在して、クライミングすることができれば、贅沢この上ない環境だ。とはいえ、今の実力では登れるルートは少ない。クラックやスラブの技術を身につけ、ある程度登れる場所ができてから、再び訪れたいものである。

    tag :

    雪倉岳

    2017-05-05

    残雪時期に栂池高原スキー場~蓮華温泉~木地屋集落のクラシックルートには過去4回ほど行っている。蓮華温泉から木地屋集落に至るルートの途中のヤッホー平で振り返ると、周囲の山々からひときわ目立つ真っ白な山がある。それが雪倉岳だ。見るたびにあそこを滑ってみたいという思いに駆られていた。
    5年ほど前から毎年、雪倉岳山スキーの計画をたてるのだが、天候不順や日程の調整がつかず、行けずじまいであった。今シーズンは何がなんでもいく覚悟で、1か月ほど前からGWの5月3~7日のうち2泊3日で好天を狙って単独テント泊でいく計画をたてていた。同僚のW貫さんは5月3~5日なら同行できるということで、数日前の天気予報で好天になるのが確実そうだったので、5月3~5日で行くことになった。当初はGWの宿の混雑を嫌ってテント泊にする予定であったが、どうやらそれほど混んでないらしいので、蓮華温泉ロッジで宿泊することにした。

    5月3日

    朝8:00に中条のコンビニでW貫さんと合流し、車のデポ地点である木地屋集落に向かう。木地屋集落の奥の林道は除雪中であり除雪末端である標高850m地点に私の車をデポする。W貫さんの車で栂池高原スキー場に行き、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、自然園駅に到着する。

    11:20 1825m 自然園駅から天狗原に向かって登り始める。雲ひとつない快晴でお昼近くということもあり気温も上がり、シャツ1枚でも暑い。

    DSCF1910_800

    12:10 2204m1時間弱で天狗原に到着し、ここで昼食で40分ほど休む。目の前の白馬乗鞍岳も白くて美しいが、雪倉岳はさらに気品があり、白馬乗鞍岳が「となりの町のお嬢さん」なら、雪倉岳は「深窓の令嬢」といったところだ。

    DSCF1911_800

    天狗原の北面は、いいザラメ雪となり斜度25度くらいのちょうどいい斜面で滑っていて気持ちがいい。振子沢に入り、名前のとおり振子のように沢の斜面に右左に乗り移りながら滑っていく。

    13:30 1460m 雪に覆われた林道に着き少し歩くと、ベースとなる蓮華温泉ロッジに到着する。ルートをだいたい覚え効率よく滑れるせいか、昼食休憩の除くと実質1.5時間しかかかっていない。

    早速ロッジ受付を済まし、スキーを履いて100mほど上の露天風呂へ向かう。一番上の「薬師の湯」は女性がいたため遠慮して、下の「仙気の湯」に入る。源泉は少し熱いが、沢水をホースで引きこんで40℃くらいのちょうどいい湯温となり、のぼせることもなくいつまでも入っていられる。和歌山から来た若者と話しをしながら、1時間ほどのんびりと過ごす。

    DSCF1932_800

    宿に戻り、W貫さんはビールや夕飯でワインを飲み、下戸の私はビールやワインを少々おすそ分けしてもらった。食事後はアルコールがまわり眠くなり、19時くらいから寝てしまった。

    5月4日

    今日はいよいよ雪倉岳だ。最低でも9時間はかかるようなので、5時台に出発するべく4:30に起き前日に作っておいてもらったおにぎりを食べる。天気はよく雲ひとつない。

    5:10 蓮華温泉を出発する。高度を一定に保ちながらいくつも谷を越えていく。1時間強で瀬戸川に下る斜面に到着し、一旦シールをはがし、瀬戸川まで滑り下りる。同じくらいに4名のパーティも瀬戸川を下ってきた。

    DSCF1940_800

    6:50 1390m 瀬戸川を渡り切ったところでシールをつけて目の前の谷を登り始める。4名のパーティはここは慣れているようで、あまり迷わずどんどん先に進んでいく。

    DSCF1942_800

    「雪倉の滝」がかかる谷は急であり途中で滝がでて割れているため、向かって左の広い谷を登り、標高1600mあたりで右の斜面を乗り越え雪倉の滝上部の谷に入っていく。

    30度くらいの斜面を登っていると斜面の途中で右足のシールがはがれてしまった。どうやら雪の汚れで粘着力が弱まったところに横向きの力が加わった際にさらに汚れた雪が入り込んでしまったようだ。粘着力が全くなくなってしまい、急斜面の途中では落ち着いて手入れ作業ができないので、板をザックにくくりつけて登る。軽めの板ではあるが、担ぐと肩と腰に重さがずっしりとかかってくる。

    DSCF1944_800

    斜度が緩んだところでシールの汚れた糊面をタオルでよく拭き、糊面を何度も貼り合わせては剥がしを何度か繰り返しているとやっと粘着力が回復した。再びシールを貼り登り始める。

    9:00 1960mあたりで谷から広い稜線にでると、ここからずっと25~30度程度の真っ白な斜面が延々と続く。まっすぐ直登できなくはないが、同じ筋肉を絶えず使うことですぐに疲れてしまうので、ときおりジグザグを切りながら登っていく。

    DSCF1948_800

    11:10 2611m 雪倉岳頂上に到着。今まで風は全く吹いていなかったのだが、頂上に着いた途端、南からの強烈な風に晒される。少し遅れているW貫さんを待つため、日のあたる岩陰で風をしのいでいると、W貫さんも到着し記念写真を撮る。

    DSCF1964_800

    11:40 天気がいいのでもっとゆっくりしたかったが、強風で落ち着かないので滑り始める。少し下に下がると無風状態となり、気持ちも落ち着いてきた。遠くに妙高や高妻の山々を眺めながら、ターンのしやすいザラメ雪を気持ちよく滑っていく。一気に滑ってしまうのはもったいないので、途中で休み休み景色を楽しみながら滑っていく。

    vlcsnap-2017-05-06-13h31m17s030

    DSCF1967_800

    12:20 40分ほどで瀬戸川渡渉地点に到着し、瀬戸川渡渉点でシールを貼り、もと来た道をたどっていく。途中で、またシールがはがれたので回復処理をしたり、割れた沢で水分補給してくつろぐ。

    14:30 ロッジに到着後、内湯に入り、談話室でコーヒーを飲み、W貫さんと今日の雪倉岳での登りと滑りを振り返る。

    5月5日

    今日は木地屋まで下るだけだ。ロッジの情報によると、弥兵衛川のスノーブリッジはもう危ういらしいので、ヤッホー平へのショートカットはできず、長い林道を延々と歩くしかない。

    6:00 ロッジを出発する。1時間ほどでヤッホー平に着いて振り返ると、昨日滑降した雪倉岳が私たちを見送ってくれる。ここに来るまで雪倉岳の全容を眺めることができなかったので、自分たちの滑ったルートをたどり、昨日の楽しい思い出に浸る。

    DSCF1979_800

    ヤッホー平、栂平を過ぎ、きつい登り返しの角小屋峠を越える。ここからは複雑な地形ではあるが、赤テープが随所に巻かれているので、迷うことはない。

    10:00 一昨日車をデポした地点に到着し、周辺でふきのとうを採る。帰りには猫鼻の湯に立ち寄り、帰途についた。

    好天、温泉、ザラメ雪と快適な3日間を過ごすことができた。雪倉岳は滑りはわずか40分ほどであり、登りには5時間と8倍近い時間を費やしている。しかし、経験の価値はその時間の長短ではなく、その経験の内容である。この素晴らしい斜面での滑降の凝縮された経験は、短い時間であっても価値ある経験としてずっと忘れることはないだろう。

    tag :

    白馬鑓温泉

    2017-04-30

    グリーンシーズンには白馬三山縦走での憩いの場となる白馬鑓温泉は、冬~夏前までは営業しておらず、雪崩倒壊を避けるため、小屋は解体されている。温泉はそのままかけ流しのためいつでも入れる状態だ。GW直前に猿倉林道が開通されるのに合わせて、山友のK津さん、H山さん、T島さんの4人で行くこととなった。

    朝7:30に猿倉駐車場に着いてみると、GWの休みの途切れ目のせい、もしくは、数日前の白馬大雪渓での雪崩事故のせいで、駐車場は比較的空いていた。

    8:00 猿倉駐車場からの登山口には登山届のテントが張られ、係員さんが受付を行っている。白馬鑓温泉に行く旨を伝えると、「鑓温泉はお湯が漏れて無いらしいと聞いたよ」と言われたが、どうやらデマらしいという噂も聞いていたので、ダメモトで行くことにした。

    DSCF1872_800

    今年は残雪が豊富なので、猿倉駐車場から雪が途切れることがないため、曲がりくねった林道や登山道はショートカットして効率よく登っていくことができる。

    DSCF1875_800

    標高1400mあたりの開けた台地に出ると、白馬三山からの稜線から強い風が吹き降ろしてくる。ときおりバランスを崩しそうになるほどの風だ。

    DSCF1879_800

    10:00 1820m 大日方のコルに到着すると、さらに強い風が吹いている。鑓温泉方面を見ると、20名くらい鑓温泉への斜面にとりついており、すでに湯船がある場所に数名いるようだが、入浴できているのかどうか遠くすぎて分からない。

    DSCF1886_800

    ゆっくり景色を眺めて休憩をしていられないので、早々に滑走準備をして、杓子沢への斜面に飛び込む。最初の数ターンは気持ちよく滑ったところで、急にストップスノーになり、バランスを崩しそうになってしまう。どうやら雪の汚れた部分がストップスノーになっているようだ。

    できるだけ白い雪を拾いながら、杓子沢まで滑り降りる。谷にまでは強風は吹いてこないようなので。雪崩が起きても巻き込まれない場所で休憩する。

    鑓温泉への登りは、例年は風が吹かず暑い思いをするのだが、今日は涼し風が吹いて気分よく登っていける。

    DSCF1889_800

    11:30 2015m 鑓温泉に到着してみると、湯船の周囲は3m以上の残雪があり、お湯があるのかどうかよく見えない。60cm幅のステップが掘られており、そこから湯船を覗くと、しっかりお湯があり10名ほどが入浴している。来た甲斐があったというものだ。

    早速、湯船の端に降り、水着に着替えて入浴だ。相変わらず湯の温度は高くゆっくりと入っていられない。ときおりスコップで周囲の雪を放り込んで湯温を下げるが、数分もするともとの高温となってしまう。しかし、今日は風が少し吹き、天気もいいので、湯船に入ったり出たりすることで、暑くもなく寒くもなくちょうどいいくらいだ。

    DSCF1893_800

    入浴した後は、昼食をとり景色を眺めてのんびり過ごす。ここにいると、あまりの気持ちよさに時間が経つのを忘れてしまう。

    13:00 いつまでもここでのんびりとしていたいが、そんなわけにもいかないので、滑降開始である。多くのスキーヤーが滑り、ストップスノーの原因である表面の汚れた雪がはぎとられ、そこそこ快適な滑りができる雪だ。

    x

    杓子沢に到着し、大日方のコルに登り返す。大日方のコル直下の広い急な斜面は40度近くあるのだが、気持ちいいザラメ雪となり、斜度は全く気にならない。そのまま樹林帯に入り、ツリーランを楽しむ。

    14:40 猿倉の駐車場に到着。

    9年前に初めて来て以来、毎年のように訪れ、今回で8回目くらいであろうか。雪崩の危険性の高い春山でありそれなりの緊張感の中、近所の日帰り温泉施設に行くような気軽さが相交じり、普通の山スキーとは異なる楽しさがあり、飽きることがない。きっとまた来シーズンも来ることになるだろう。

    tag :

    妙高澄川

    2017-03-26

    山スキーを始めて20年近く経ったが、始めて間もないころからやってみたいことのひとつに、「三田原山経由で妙高の高谷池ヒュッテに冬季避難小屋となっている時期での宿泊」がある。地元の人からすれば、大したことではない話ではあるが、山スキーを始めたころは長野県民ではなかった私にとっては、憧れに近い行為である。小屋明け後の高谷池ヒュッテには何度も泊まっているが、冬季開放されている3階で宿泊、できれば仲間と宴会ができれば言うことはない。何度も火打山に山スキーで登っているが、火打山の肩から臨む澄川源頭も滑ってみたい。満を持してというわけではないが、所属山岳会アスターク同人で声掛けしたところS原さんとS木さんが参加表明し、山友のT島さんも参加と相成った。

    3月25日

    7:30 長野市でT島さんを車でピックアップし、下山口である菅沼集落に車1台デポするために、S原さんと中郷のコンビニで待ち合わせをする。林道の入口がよくわからずウロウロしたが、何とか目的のデポ地点に到着し、S原さんの車をデポする。

    9:00 妙高杉ノ原スキー場に向かい、夜勤明けのS木さんと合流する。準備を整え、ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、ゲレンデトップに向かう。

    ゲレンデトップに着いてシールを貼って準備をしていると、外人一人から声をかけられる。「GWに黒沢池ヒュッテに行きますか?」。何だかよく分からなかったが、いろいろ話をすると、妙高の姉妹都市のアラスカから来た黒沢池ヒュッテの小屋番さんのようだ。どうもS木さんが、昔のアラスカから来た小屋番さんのことを知っており、その小屋番さんと話が盛り上がった。

    DSCF1659_800

    10:00 うっすらとしたガスの中、三田原山に向かって登り始める。最初はガスっていたが、徐々に晴れだした。アイゼン・ピッケル・食料で荷物が重いのと、出だしは体が慣れていないので、どうしても苦しく感じる。他のメンバーも「出だしは苦しい」と、みんな同じ思いのようだ。

    11:40 ゆっくりとしたペースで登り、稜線に到着。お腹が空いたので軽く食事をする。

    DSCF1675_800

    12:20 三田原山に到着するころにはすっきりと雲がとれている。

    準備を整え、黒沢池に向かって滑り降りる。北面なのでなかなかいいパウダーだ。

    DSCF1681_800

    しかし、黒沢池に到達する直前で雪質が変わり、溶けた雪面の水滴がスキーのソールに付き、スキーが雪の下の層に潜り込むと、冷やされてあっという間にスキーのソールに氷付き、雪の高下駄状態となり、前に進まなくなってしまった。ワックスでしっかり手入れしてるS木さんだけは大丈夫なようで、他の3名はスキーのソールにしっかり氷が付着してしまった。

    13:30 何とか黒沢池に到達し、次に茶臼山に登り返しだ。既に、3名ほどのパーティのトレースがついており、ありがたく辿らさせてもらう。

    14:20 高谷池ヒュッテに到着。雪は3階まで到達しているが、登り口となる部分は大きく2mほど下に窪んだ2階部分からはしごで登る。

    DSCF1694_800

    3階に入るとすでに3名のパーティが荷物が奥に置いてあった。どうやら火打山に向かったようだ。当初は13:00ころに着いたら、私たちも火打山に登るつもりであったが、もう遅いので小屋でまったりとすることになった。

    事前に妙高市の観光協会で確認しておいたが、布団・毛布・枕は20組以上あるし、外出用の長靴もある。ただし、暖房はなく、トイレは外の樹林帯でするようにという案内が掲げてある。宿泊代は一人1000円で1階に通じるパイプに投じる。

    アルコール好きのS原さんとS木さんは、早速つまみを広げ、バーボンやスコッチウィスキーを楽しみだした。私とT島さんは下戸だが、お酒の匂いは嫌いではないので、少しいただき、なめるようにして楽しむ。

    なんだかんだと世間話をしていると16:00になり、早々と夕食の用意をし始める。本日はしょうゆだしの豚鍋だ。白菜、ネギ、シイタケ、春菊、豚肉を煮て、ゴマダレでいただく。大した手間の料理ではないが、おいしいし、体が温まる。しめは「おぶっこ」である。「おぶっこ」とは幅2cmくらいのひらべったい北信のうどんだ。新潟育ちのS原さんとS木さんは初めて見たとのこと。

    DSCF1697_800

    17:00になると、お隣のパーティが戻ってきた。男性2名、女性1名のパーティで、明日は火打山の肩から黒菱山へ登り澄川を滑るとのことだ。食事が終わると、日もすっかり落ち、寒くなってきたし、疲れがでてきたので、みんな布団にもぐりこんだ。

    ふと目が覚め時計をみてみると23時だ。用足しに外にでて、再び布団にもぐるが、足が異様に冷たいし、なんだか寒気がして、なかなか寝付けない。風邪の兆候かとも思い、体を温めるために漢方の葛根湯を飲む。体がポカポカしてきて寝付くことができた。

    3月26日

    4時には起きてしまうだろうと思っていたが、目が覚めると6時。意外とぐっすり眠ってしまった。外を見ると、真っ白な火打山が見える。今日も天気がよさそうだ。朝飯は鶏肉と野菜を煮込み、餅を入れて、雑煮である。7:30にはお隣のパーティは先に出発した。

    8:00 遅れること30分、部屋を片付け、私たちも出発の用意を外でしていると、ガスがあっという間に立ち込め、視界10m程度になってしまった。

    先行パーティのトレースがしっかりとついているので、それを黙々と進む。時折、前日のトレースだろうか、複数にトレースが分かれるので、コンパスで方向を確認して進む。少し離れるとメンバーが視界から消えてしまうため、大きく離れないように進んでいく。

    9:00 ヒュッテから1時間ほどで火打山の肩に到着すると、視界5m程度の上、強風だ。先行トレースは澄川源頭の斜面に滑り込んでいる。ここでシールをはずし、滑降開始だ。

    斜度が30度以上あるため、雪崩が心配だ。少し斜面に踏み込んで振動を与えてみると、パウダーだが安定しているようだ。先行トレースも崩れている様子もないので、雪崩の心配はなさそうだ。

    DSCF1708_800

    しかし、視界はさらに悪くなり目標となる木も岩も無く、足元しか見えず、雪面のうっすらとした風紋が自分が動いているか止まっているのかの唯一の目印だ。この風紋もスピードをだすとまったく見えず、自分が動いてるのか判断がつかない。せっかくのパウダーだが、スピードも出せず、慎重に下るのみだ。15m以上離れると、もうお互いにどこにいるのか分からない。

    やがて、谷がせばまり、周囲の木がうっすらと見えだし、少しはまともに滑ることができるようになってきた。先行パーティのトレースも現れた。どうやら先行パーティは黒菱山はあきらめて、澄川滑降になったようだ。

    標高2000mあたりで、やっと周囲が見えるようになってきたと思った途端、パウダーだった雪はハードなモナカ雪に変わってしまった。重荷もありジャンプターンは大変なので、ボーゲン、斜滑降、キックターンを交え、滑っていく。雪質は最悪ではあったが、澄川が大きく蛇行しているところは、そそり立つ両岸に挟まれた広い川底となり、日本離れした雄大な景色となる。

    DSCF1722_800

    徐々に雪は緩みだし、少しザラメ雪に近くなってきた。スキーも走り片斜面を斜滑降気味に滑り距離を稼ぐ。

    黒菱川出合あたりから沢が割れだした。しかし、先行トレースはうまい具合に迷うことなく、スノーブリッジを左右にわたり、進んでいる。

    12:30 北桑沢出合に到着し、先を見てみるとかなり沢が割れており、沢沿いを進むのが難しそうだ。先行トレースはシールで右斜面を登っている。当初調べたルートではもう少し先で登り台地にとりつくのだが、ここは慣れていそうな先行トレースを追いかけることとした。

    DSCF1725_800

    100mほど登り、斜度を落とさぬよう滑ったり歩いたりして台地に乗り、第三発電所に続く尾根に到着した。

    第三発電所まで滑り下り、板を担いで、すきまだらけの吊り橋を渡る。

    DSCF1736_800

    再びシールをつけて斜面を登り、林道の末端に到着した。

    あとは林道を滑って、車のデポ地点に戻るだけだと考えていたが、林道の斜度が緩く、ほとんどスケーティングしないと前に進まない。重荷と疲れた体に4kmのスケーティングは結構きつい。途中で林道整備のスノーモービルに追い抜かれた際には、フックでも引っかけて引っ張っていってもらえればと、思ってしまった。

    DSCF1740_800

    15:15 車のデポ地点に到着。火打山の肩から4時間程度で着くかと思っていたが、ガスや雪の条件が悪く予想以上に時間がかかってしまった。その後、車に乗り、再び杉ノ原スキー場に到着し解散した。

    上部がガスっていたり雪の状態が悪かったためみんな疲れきっているが、それぞれの澄川を滑りたいという想いを達成できたので、みんな満足げだ。長いルートを踏破したことは嬉しいが、それ以上に、みんなで話をしたり、助けあったり、一緒に鍋をつついたりしたことも楽しい思い出として残ることだろう。

    tag :
    << topページへこのページの先頭へ >> 次のページへ >>
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。