FC2ブログ
    あなたは 人目のお客様です
    過去の主な日記 ◎はおすすめルート
    山スキー 2017: ◎雪倉岳  2014: ◎横前倉山  2013: ◎剱沢 白馬周回 蒲原山 乙妻山 鍋倉山 ◎大渚山 小日向山  2012: 白馬岳 鍋倉山 ◎船越の頭~金山沢  2011: 黒姫山 妙高前山 北信佐渡山 ◎戸隠五地蔵山 雨飾山 白馬大雪渓 妙高涸沢 6月立山 11月立山  2010: 白馬乗鞍岳 小日向山 黒姫山 乙妻山 ◎針ノ木岳 ◎栂池~蓮華温泉 火打山  2009: 雨飾山 針ノ木雪渓 ◎火打山  2009北信五岳: ◎戸隠山(乙妻山) 妙高山(三田原山) 斑尾山 黒姫山 飯縄山  2008三大雪渓: 針ノ木大雪渓 ◎剱沢大雪渓 白馬大雪渓
    沢登り 2015: ◎黒部赤木沢  2014: ◎巻機山ヌクビ沢  2013: ◎雑魚川外ノ沢  2012: ◎草津白根某温泉沢  2011: ◎笛吹川ヌク沢左俣 荒城川、沢上谷 ◎雑魚川外ノ沢 ◎沢上谷三大滝巡り 裏妙義烏帽子沢  2010: 火打黒沢 裏妙義烏帽子沢 ◎中ア西横川  2009: 沢上谷 火打山黒沢
    アルパイン、岩登り 2015: ◎剱岳八ツ峰Ⅵ峰 立山龍王岳東尾根Ⅰ峰北壁 ◎明星山P6南壁左岩稜  2014: 小川山ガマルート  2013: ◎伊豆城山南西カンテ 妙義筆頭岩 ◎妙義山星穴岳 ◎海谷山塊船浦山東壁
    日帰り
    トレラン
    2012: 丹沢山(蛭ケ岳)  2011: 岩菅山 燕岳  2010: ◎奥穂高 ◎槍ヶ岳 鳳凰三山  2009: ◎剣岳 ◎白馬三山7月 ◎白馬三山8月 空木岳 蓼科山 ◎塩見岳  2008: ◎常念岳-蝶ケ岳  2008北信五岳: 斑尾山 妙高山 黒姫山 戸隠山 飯縄山
    百名山 2014: 大朝日岳  2013: 安達太良山、磐梯山、西吾妻山  2012: 間ノ岳  2011: 越後駒ケ岳 浅間山 ◎飯豊山  2009: 光岳  2008: 鹿島槍岳 焼岳 ◎甲斐駒ケ岳,仙丈ケ岳
    山道具 熊対策 ハンディGPS ミシン自作道具 チューブ食糧 衛生用品 心拍計 Jetboil個人輸入 Jetboil使用感 つめかえ君

    八ヶ岳阿弥陀岳北稜

    2019-03-09

    所属山岳会アスターク同人のYさんの計画で八ヶ岳阿弥陀岳北稜へクライミングである。1日前に降雪があり行者小屋から上は50-100cmの積雪があるという情報はSNSで得ていたので、ラッセルで敗退という心配もあったが、快晴予報でありせっかくなので決行となった。

    長野市内に集合し、相乗りで一般道を走り、美濃戸口からは荒れた林道に入り、美濃戸に乗り入れる。

    6:30 ザックを背負い、美濃戸から出発する。南沢を進むと積雪は徐々に増えてくるがしっかりトレースがついている。

    8:30 行者小屋に到着し、温度計を見ると-10℃だ。汗冷えしたせいか震えてきた。クライミング前の武者震いではなさそうだ。行動食とテルモスのお湯を飲み体を温めて、アイゼン・ハーネスをつけて出発する。

    DSC00549_800_800

    文三郎道と中岳道の分岐の少し先で阿弥陀岳の北からまっすぐ延びる尾根の末端にトレースがついていたので、そのトレースを追う。しかし、そのトレースは最初の数十mで途切れており、どうやら引き返したらしい。私達はそのまま前進していく。森林限界の樹林帯は膝下ラッセルだったが、森林限界を越えると終始膝上ラッセルで時折太ももまで埋まるラッセルになってきた。

    DSC00552_800_800

    視界が開けてきて、中岳道が交差するもう一本東の尾根を見ると、すでに私たちが目指す北稜の岩稜までトレースがついていたが、あとの祭りである。

    交代でラッセルをするが、私は徐々に足が上がらなくなってきたため、大半をYさんの強力なラッセルで切り抜け、岩稜の取り付きに到着した。ここで気温を見ると、ちょうど0℃。快晴で日があたり、ポカポカとまではいかないが、気持ちいい。

    12:30 登攀開始だ。岩稜はグレードⅢ+の2ピッチでさほど難しくはない。Yさん1ピッチ目トップで行く。Yさんが出だしで掴んだこぶし2つくらいの岩がボロっと欠け落ちてヒヤッとする。

    DSCF2764_800

    2ピッチ目は私。アンカーが雪で埋まっていたせいか見当たらず、ピナクルやしなる灌木で中間支点をとり、少々怖いピッチとなった。

    DSC00579_800_800

    ここを抜けるとナイフリッジとなっている。他の人のブログの写真では長いように見えたが、思いのほか短く拍子抜けである。

    DSCF2767_800

    13:30 登攀を終え、数十m登ると阿弥陀岳の頂上だ。気温はー5℃程度で風が強く、濡れた手袋とピッケルの金属部分がすぐに凍りついてしまう。ゆっくりと休憩もできないので、早々に下山開始だ。

    DSC00594_800_800

    阿弥陀岳頂上から下山は、雪崩リスクの高い中岳のコルを下るルートや登り返しがあり時間がかかる文三郎道は止めて、阿弥陀岳の西側の御小屋尾根を下り2136m三角点から登山道ではない尾根を美濃戸まで下ることにした。

    DSCF2771_800

    地図を見たときは長い緩い尾根と思ったが、実際は前半がそこそこ急で気が抜けない。標高が下がり樹林帯に入ると雪がアイゼンにダンゴとなりつきはじめたので途中でアイゼンをはずす。2136m三角点からは登山道をはずれ樹林帯を木に掴まりながら下っていく。

    16:30 樹林帯の尾根を下りきり南沢を渡渉し、美濃戸に戻った。

    久々に10時間激しく動きっぱなしだったので駐車場に着いた途端、安心したせいか、体のあちこちが痛みだした。帰りの車で強烈な睡魔に襲われることを危惧していたが、終始天気がよく展望もよかったので気持ちが高揚し、眠気をふきとばすくらいの気持ちのいい山行であった。

    tag :

    中央アルプス サギダル稜~宝剣岳 冬季アルパイン

    2019-02-24

    かねてより冬季アルパインをしたいと思っており、昨年より折を見て近所の岩場でアイゼントレーニングをしていたが、天候不順で計画が流れることが多く、なかなか本チャンに行くことができなかった。

    所属山岳会のMさん、Yさんが木曽駒ヶ岳の千畳敷からバリエーションルートであるサギダル稜を経て宝剣岳を周回するというので、参加することにした。

    今回の一番のネックは、ロープウェイの始発は8:15、最終発は15:55と実際に行動できる時間が限られることだ。

    長野を6:00に出発し、7:30には菅の台駐車場に着いた。すでに車は100台近く駐車し、切符売り場には長い列ができている。

    DSCF2700_800

    ここからはバスに乗り、ロープウェイ乗り場であるしらび平に到着する。

    しらび平の改札前でロープウェイを待っていると、係員の方が「火曜に雨が降り、多くの滑落者がでた2月10日より状態は悪いです」と案内があった。知っている方が2月10日に中央アルプスで亡くなっており、ただでさえ不安だったのだが、不安が倍増してしまう。

    ロープウェイに乗り千畳敷に到着すると、多くの登山者がアイゼンをつけて準備をしている。サギダル稜は千畳敷カールの左側の稜線で千畳敷の神社の後ろから延びている。

    DSCF2702_800

    9:30より登り始める。硬めの雪でありアイゼンがよく利き、ぐんぐんと高度を稼いでいく。4人パーティが先行して登っている。彼らもサギダル稜に行くようである。

    DSCF2707_800

    かなり寒さを予想していたので、目出し帽とゴーグルでしっかり防御していたのだが、この日は快晴で風もなく、かなり暑くなってきた。ピッケル・アイゼンの登りはそれほど慣れていないのと、高度があり空気が薄いので、息が切れてくる。

    100mほど登ると、ブッシュ混じりのサギダル稜の末端に取り付く。ここからザイルを出してクライミングだ。Yさんリード、私とMさんがセカンドでザイルを結び、出発の準備だ。

    しかし、先行の4人パーティ2組の進みがあまり良くない。待ち時間が長いのだが、今日は天気がよく、待ってても凍えることもない。

    DSCF2714_800

    先行パーティが進んだので我々も登攀開始だ。

    岩はところどころ出ているが、ルンゼ沿いの雪とブッシュを頼りに進んでいく。

    DSCF2716_800

    DSCF2719_800

    ブッシュが多いのでロープの流れを懸念して、3ビッチで大した苦労もなく、サギダルの頭に到着した。

    DSCF2720_800

    2時間で抜ける予定だったが、待ち時間が長く3時間かかり、帰りの最終ロープウェイに間に合わない可能性もあり、急いで宝剣岳に向かう。

    サギダル稜はそれほど不安な箇所はなかったが、宝剣岳の岩場に入ると、滑ったりバランスを崩せば数百メートルは滑落するような氷斜面のトラバースが何度もあり、ところどころカチコチで5mmもピッケルの刺さらない箇所があって緊張する。

    DSCF2734_800

    少し急な斜面は懸垂下降で下る。

    DSCF2729_800

    薄い空気にあえぎながらも宝剣岳を抜け、千畳敷カールをくだり、最終の1時間前のロープウェイに乗ることができた。

    DSCF2739_800

    50半ばを過ぎ、加齢によりバランス感覚が衰えていることが不安だったので、何度か近所の岩場で一人で訓練していたおかげで、アイゼンの引っかけやバランスを崩すこともなく無事周回できてひと安心だ。

    tag :

    林道東豊線から松代・奇妙山

    2018-12-09

    2週間ほど前に、長野市松代の集落滝本から伸びる林道東豊線の奥にある岩場に車で偵察に行ったのだが、思いのほか道が悪く、落石が車の腹に当たったり、小枝が張り出しボディーにやたらと小傷がついてしまった。岩場自体は良さそうだが、あまり車では行きたくない場所である。
    落石や木の枝が多く落ちており、轍もところどころ深く、慎重に運転せざるをえないため、歩くスピードと大差がなかったこともあり、林道手前で車を停めて歩いた場合の時間を把握するために、再度行くことにした。
    この林道は奇妙山の南面を走っており、奇妙山へな通常は西面の松代の集落から登ることが多いが、長野の里山ガイドブックのバイブルである『北信・東信 日帰りの山』には、登山道は無いものの林道奥の岩場あたりからも奇妙山に登ることもできるらしいので、せっかくなので、ついでに登ってみることにした。

    11:30 651m 林道が始まる手前200mのところの路肩に車数台を停めることができるので、そこに車を置いて出発である。温度は0℃ほどで、ときおり小雪が舞い、まだ寒さに慣れていないため、かなり寒く感じる。

    林道入口には「災害発生」の看板がある。光って見えにくいが「落石のため通行止め」と書いた紙が貼ってある。前回来たときは落石は確かに多かったが、岩場までは車高の高い車であれば問題ない程度であった。岩場から先に大きな落石があるのかもしれない。

    DSCF2568_800

    車で行くとかなり神経を使うが、歩いてみると多少のデコボコや落石や木の枝は全く気にならず、歩くにはすこぶる快適な林道である。

    12:10 824m 40分ほどの歩きで岩場に到着した。車だと30分くらいだが、車への傷の心配や運転で神経をすり減らす必要はないので、歩きのほうが得策だ。

     

     

    DSCF2573_800

    せっかくなので20分ほどルートの下部にとりついてみて、岩の感触を楽しむ。しかし、岩の冷たさであっという間に手がかじかんでしまった。クライミング道具やザイルは持ってきており上からザイルを垂らしソロクライミングを楽しむ気でいたが,岩壁の上部に抜けられるような斜面は近くになさそうである。しょうがないので、奇妙山登山に切り替える。

    本によると、200mほど戻った地点から登るようだが、岩場からさらに100mほど行ったところの谷筋に踏み跡があり、50mほど登れば尾根に出られそうだったので、そこから登ることにする。

    尾根にでると、普通の登山道ほどは整備されていないが、森林の手入れとしての間伐がしっかりされており、藪を漕ぐこともなく歩くことができる。

    DSCF2576_800

    尾根筋が不明瞭になってくるあたりから、傾斜が増してきて、岩と落ち葉で滑りやすくなってきた。木を掴みながら滑らないよう慎重に登る。クライミング道具も担いできているので尚更きついが、クライミング本チャンのアプローチ訓練と思い、一歩一歩前に進む。ひたすら木と岩を掴むので、「一手一手」という感じか。

    稜線に着き、1070mの小ピークに行くと、示道標が立っていた。右側は「奇妙山」左側は「赤野田」となっている。地図で調べてみると奇妙山の西方3km先の集落らしい。

    DSCF2578_800

    奇妙山方面に進んでいくと、進んでいくほどに両脇が切れ落ちた岩場になってきた。途中に高さ3mほどの薄い石碑のような岩が、人が立てたかのように垂直に屹立しており、自然の不思議さを感じざるをえない。

    DSCF2579_800

    さらに進むと、1.5mの神官の石像が立っている。その昔、御嶽講が盛んなころ、御嶽山に行けない人のために、御嶽山に行く代わりにここに立てたとのことである。神官が何か重要なものがあるかのように、手を合わせている方向は、御嶽山の方向でもないし、その先には低い山並みしか見えない。日の出の方向なのだろうか。

    DSCF2580_800

    細い針のような雪が少し積もっている。こんな細い雪見るのは初めてである。

    DSCF2585_800

    13:30 1099m 細い稜線を進み、奇妙山頂上に到着した。西方にある尼厳山方面からはトレランで何度か足を運んだことがある頂上ではあるが、異なるルートからくると、初めて登ったかのような新鮮な印象である。

    DSCF2582_800

    お腹も空いてきたので、買ってきたパンをかじってみるが、-2℃という気温と風のせいであっという間に体が冷えてしまい、ゆっくりするところではなくなってしまい、早々に下山開始だ。

    下山は登りよりもスピードは多少速いのだろうが、一度通ったルートは時間の経過を早く感じる。
    1070mからの下りは少し西によって下りてしまったが、なぜこんなところに?という急な斜面の途中に祠が設置してあった、

    間もなく林道というところで、岩場の上部にでてしまい、登り返しをしたが、無事に林道にでた。

    もと来た林道は山の斜面を大きく横切っているので、ショートカットするためのルートを地図で探していると、いけそうな尾根があったので行ってみることにした。行ってみるとなだらかな尾根となっており、木に赤テープがところどころついている。


    ぐんぐん下っていくと、廃道となった林道の末端にでた。灌木がところどころ生えた旧林道を下っていくと、動物避けの囲いにしっかり覆われた畑にでた。どうやら私有地のようだが、ここを通過しないと車を停めた場所まで到達できなそうなので、囲いを跨ぎ進んでいく。10分ほど短縮になるいいショートカット道だが、私有地を通過するため、使えなさそうだ。

    DSCF2591_800

    15:20 車を停めた地点まで到着。登った奇妙山が目の前に大きく広がっていた。DSCF2593_800

    今回のルート。ところどころ誤差あり。

    new

    tag :

    湯檜曽川東黒沢白毛門沢 単独沢登り

    2017-08-27

    この週末は諸事情あり同行者を募って山行ができないため、初級の沢で人気ということで単独でもそれほど困ることはなさそうな白毛門沢に行くことにした。

    早朝4時少し前に長野を出発し、十日町経由で、水上の土合駅近くで白毛門登山口脇の駐車場に7時前に到着し、沢装備を整える。

    DSCF2230_800

    7:10 683m 駐車場脇から延びる東黒沢左岸の沢沿いの登山道を歩いていく。

    7:25 15分ほど歩くとナメ床が広がり始めたので、沢靴に履き替えて入渓する。最初何気なしに数歩歩いたところで、流心以外の場所は赤コケがつき、やたらと滑るのに気がついた。「フリクション」なんて言葉が世の中に存在しないくらいに、磨かれたナメの赤コケは滑る。注意せずに斜面に足を置いて体重をかけようもんなら、ツルッといってしまう。流心は流れが強すぎて入れないので、赤コケのナメを慎重に歩いていくと、10分ほどで「ハナゲの滝」に到着する。

    DSCF2233_800

    先っちょが二手に分かれてそれが鼻毛のように見えるからついた、名前なのだろうか。美しいナメにもかかわらず、少々残念な名前だ。来る前はこの滝を登る気満々だったが、あまりの滑り加減に登るのは断念し、右岸の巻き道を選択した。かなりよく踏まれた巻き道だ。

    難なくハナゲの滝の落ち口に到着すると、ここで少々不安材料が頭をよぎる。もっと人が入ってくるかと思ったが、後続が来る気配は全くない。この先携帯電波も入らなさそうだ。かなり滑りやすいので万が一滝で滑って滑落し怪我でもしようもんなら、救助を求める手段は無線ぐらいしかなさそうだ。うーん、引き返そうか。。。でも、もう少し先も見てみたいし。。。もう少し先に行って判断しよう!ということで先に進む。

    その後も美しいナメと5m前後の滝が次々と現れ、数手で登れそうな滝は直登し、滑落の危険性の高い滝は巻いていく。巻く人もかなり多いのかほとんどの滝には巻き道がついている。滑って滑落する不安を感じながらも、先へ先へと進んでいく。

    DSCF2240_800

    10mの滝と15mタラタラノセン(下の写真:巻き道より)は、一目で登るのは危険と判断し、巻き道を進む。巻き道は滑落のリスクは低いが、大滝の巻き道は急な斜面を灌木を掴みながら登るので、滝の直登よりも体力を使う。

    DSCF2243_800

    タラタラノセンの後の滝をいくつか越えると、特徴的な巨石が現れる。小太りの四角い顔でリーゼントヘアーしているみたいで、どことなくユーモラスだ。

    DSCF2244_800

    ここを過ぎると赤コケが少なくなってきて、あまり滑らなくなってきた。水量も減ってきたのもあり、次から次へと現れる小滝は直登していく。「もう小滝はいいよー」と思っていると、やがて水は涸れ、頂上下のスラブ帯に突入する。ホールドは豊富だがそこそこ斜面が立っているので、気を落ち着けるため小休止をとる。

    DSCF2248_800

    残念ながら白毛門頂上はガスに覆われ、まったくその姿は見えない。スラブ帯が永遠に続いているように見えてしまう。標高差50m先で動く人影が見える。どうやら先行者がいるようだ。

    どこを登っても頂上に続く稜線にでそうだが、できるだけ頂上近くに出られるようにスマホのGPSで位置確認を行う。やがてスラブ帯は草付きに変わり、人の話声が聞こえるようになってきたかと思ったら、ドンピシャで頂上直下の登山道にひょっこりと出た。

    12:30 1720m 頂上には、沢登りや縦走者が10名ほど休んでおり、賑やかだ。見ず知らずの人たちだけど、人がいるっていうのは安心する。頂上で沢装備を解除し、行動食を食べる。(下の写真:頂上の標識)

    DSCF2251_800

    12:50 下山靴に履き替えて下山開始だ。登山道からはタラタラノセンやハナゲの滝が見え、沢中での不安を思い出す。立派な大きなユリの花が咲いていた。そういえば沢の中では花を見る余裕もなかった。

    DSCF2255

    お腹も空いたし冷たいアイスコーヒーも飲みたい!と思うと下山スピードは増し、標高差1000mの急な斜面を1時間20分で駆け降りていく。

    14:10 駐車場に到着。

    車で帰る途中、何か肉っぽいものを食べたいと思い、食事処の看板を見ながら水上ICまでの道を車を走らせていると、もつ煮定食の看板が目に入る。知らなかったが、もつ煮はこのあたりのご当地グルメらしい。店に入ると店員2名以外誰もいない。食事はもうやっていないのかと思い、「もつ煮定食、まだありますか?」と聞くと、「ごはんが一食分しかないので、一人分だったら大丈夫ですよ。」とのこと。これは運がいいのかな?

    DSCF2261_800

    その後、3時間車を走らせ、自宅に到着した。

    怪我のリスクが高く人けが全くないバリエーションルートを一人で行くというのは心理的な不安が大きいとつくづくと感じる山行であった。結果的に一人で乗り切ったことに自信は持てたが、ナメ・オンパレードの美渓を不安だらけで登り、やたら巻き道を選択するのは、あまり楽しいものではなかった。やはりある程度の技量を持ったパートナーが一緒だと安心できて、沢登りそのものを楽しむことができそうだ。

    tag :

    瑞牆山クライミング

    2017-05-28

    瑞牆山へは長野市からは2時間以上かかり高速代も結構かかるため、15年くらい前にピークハントで行った以来なかなか行く機会がなかったが、所属山岳会「アスターク同人」のSさんがキャンプ前泊でクライミングを企画し、Mさん、Fさん、私の4人が行くこととなった。

    5月27日の夜に3名と長野ICで待ち合わせ、21時半ごろに瑞牆山のキャンプ場に到着した。車の乗り入れが可能なフリーのテントサイトはそれほど混んでいないようだが、夜で暗く状況が分からないため、テントサイトの出入り口付近に車を停めてから、テントを張り夜の宴会を始める。DSCF2001_800

    焼肉とおぶっこ汁を食べ、アルコールはそこそこにして、テントに潜り込み、眠りに就いた。

    5月28日朝、明るくなりテントを這い出して外を見てみると、昨日は暗くてよくわからなかったが、芝生の美しいテントサイトだ。瑞牆山には雲がかかりすっきりしない天気だが、カッコウが鳴いており、いかにも高原の夏の朝という感じで気持ちがいい。DSCF2003_800

    みんなで朝食を食べテントを撤収し、6:30にキャンプ場から端牆山の西方の十一面岩を目指し、ルート図集のエリア概念図と地図を見ながら登山道を進んでいく。しかし、行けども行けども十一面岩らしき場所に当たらない。かなり進んでから、道を間違えていることに気がついた。本来の目的地に行くべく、尾根をひとつ回り込み、十一面岩につながる谷筋に入り、ガレ場を登っていくと、大きな岸壁がそびえたっているのが見えてきた。十一面岩左岩稜末端壁に着いたようだ。

    DSCF2011_800

    壁の基部まで行くと、二人ほど壁にとりついており、前傾クラックをジャミングしながら登っていた。当初登る予定だった「調和の幻想」ルートに行ってみるが、私自身の今のクライミング力では到底登ることができるようなルートではない。ここは見学と割り切り、隣のルートをすでにとりついているクライマーを5分ほど見ていたが、2ピッチ目を行くわけではなく1ピッチ目の終了点で終わりにし、数人で交代しているようだ。自分自身に登る能力があれば、上まで行きたいと思うルートなので、もったいないと感じてしまう。

    DSCF2012_800

    末端壁を後にし、ガレ場をさらに30分ほど登り、十一面岩の正面壁に到着する。コンサートホールのステージのような大きな洞穴である「燕返しの大洞穴」の左右からすでに数パーティがとりついて登っている。

    私たちはどこを登ろうかと思案した結果、出だしの数ピッチが簡単そうな「錦秋カナトコ」ルートを登ることとなった。まずは私がリードで登ることになった。出だしはフレークをアンダーで登る。しかし、とりついてみると、フレークを使った登りは慣れてないことと、前日の同僚との山行の疲れもあり、苦戦する。おまけに大きくせり出したフレークの板はかすかに動き、挟んだカムを信用できないのでA0も危ない。じたばたしているうちに消耗してしまった。

    ここでMさんにトップで登ってもらい、私とFさんがセカンドで登ることとなった。

    DSCF2018_800

    Mさんはそれほど苦もなく2p目まで登っていき、セカンドで私が最初に登り始める。何とかフレークを乗り越せたとところでよく見るとFさん側のザイルがからみ、それ以上登れない状態となってしまった。再び降りてザイルのからみを直し、再度フレークを登っていく。私が1p目登ったところで次にFさんが登る。上からよく見えなかったが、私同様フレークには苦戦しているようだったがクリアーできたようだ。再び私が登りだし2p目の手前が急なスラブとなっている。セカンドなので安心感はあるが、スラブも慣れていないせいでなかなか一歩が踏み出せない。なんとか登り切り、2p目の支点に到着する。Fさんはスラブにはそれほど苦労せずに登ってきた。この時点で時刻は14時となり下山する時間となったため、ここでクライミングを打ち切り、懸垂下降して下る。

    DSCF2019_800

    荷物をまとめ下山を開始し、末端壁を下り樹林帯に入ると、下のキャンプ場あたりから救急車のサイレンの音が聞こえてきた。しばらくすると、ヘリコプターが飛んできて、上空をホバリングしながら拡声器で何度も「怪我人の居場所を合図してください」と呼びかけながら、過ぎ去っていった。(下山してからインターネットで検索してみると、周辺でクライマーが滑落して意識不明となったようである。)

    13:30くらいに駐車場の手前の広い芝生広場に着いて、後ろを振り返ると、広場周辺のツツジの向こう側に晴れ渡った空のもと十一面岩がそそり立ち、美しい風景が広がっていた。

    DSCF2020_800

    その後、駐車場に着き荷物を整理し帰途に就いた。

    道迷いで少々時間をロスしてしまったが、その反面歩き回ったことで端牆山全体の様子が把握できた。気持ちのいいキャンプ場で数日間滞在して、クライミングすることができれば、贅沢この上ない環境だ。とはいえ、今の実力では登れるルートは少ない。クラックやスラブの技術を身につけ、ある程度登れる場所ができてから、再び訪れたいものである。

    tag :
    << topページへこのページの先頭へ >> 次のページへ >>