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    八ヶ岳横岳西壁大同心雲稜ルート

    2019-08-25

    7月に所属山岳会アスターク同人の6人3パーティでそれぞれ穂高のルートを目指したが、北条新村ルートを目指した私と和田さんパーティのみが完登できず、モヤモヤしていた。以前から機会あれば大同心雲稜ルートを登りたいと考えており、天気予報を見て土日が好天になるのを確認できたので和田さんと行くこととなった。50代半ばの2人では日帰りはきつそうなので、八ヶ岳赤岳鉱泉でテントで前泊し、翌日早朝からアタックすることにした。今回は穂高の合宿での重荷で辛かったことを反省し、食料や道具類を必要最低限にした。

    8/24 長野市内を8:00に出発し、美濃戸まで車で乗り入れ、2時間歩いて赤岳鉱泉に13:00に到着した。

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    テントを設営し、涼しいテント場でのんびり過ごす。

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    8/25 4:00起床の予定であったが、ふと時計みるとすでに5:00!ああ、寝坊である。お盆も過ぎ平地でも気温が下がり、標高2300mの早朝の寒い中、急いで食事をして準備を整え、6:00にテント場を出発する。

    大同心稜は良く踏まれているが樹林帯の急登である。40分も登ると森林限界を越えハイマツ帯になり目指す大同心が目の前に現れる。

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    過去の記録では、取り付きは「牛タンを立てたような岩」という表現になっており、遠くからもはっきりと分かる。またハングの手前には、山岳ガイドがあらかじめ垂らしたと思われるお助けスリングが垂れ下がっている。

    最初は大同心の基部から左にトラバースして雲稜ルートの取り付きに到達しようとしたが、踏み跡の一部が崩れており、危険そうだったので、20mほど下ったところから詰めあがることにした。こちらも不安定な草付きのため恐る恐る詰めあがった。

    二人でつるべで登る予定だが、取り付きでロープを結ぶ前にまずはどちらが最初にリードするかをじゃんけんで決める。
    和田さんが勝ち、栄えある核心の1p目は和田さんがリードすることになった。7:30登攀開始である。

    1p 和田 ⅣA1 20m フリーで10mほど登り、核心のハングはアブミの掛け替えを4回ほどで乗り越す。岩は安定しており、ホールドのように出っ張っているので、安心して登れる。

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    2p 永田 Ⅲ 10m 良く見ると左上10mほどのところに中間支点が見えた。その後のルートが屈曲してロープの流れが悪くなりそうだったので、10m登ったところでピッチを切った。

    3p 和田 Ⅳ 25m 少々滑りやすいスラブであったが、フットホールドに気をつければ問題ないピッチである。

    4p 永田 Ⅳ 35m 階段状草付きを登り、滑りやすい凹角に入る。凹角の手前に染み出しが多く、シューズが濡れてしまい、スリップしそうになりながら登る。

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    5p 和田 Ⅲ 25m さらに凹角を登り、草付きを右上する。

    6p 永田 Ⅲ 20m バンドを真横にトラバースする。大きな岩が途中で胸元あたりで出っ張っており、大きくイナバウアーしながらトラバースする。

    7p 和田 ⅣA1 20m ここが2つ目の核心だ。フリーで10mほど登ったあとアブミを数回掛け替えたところで、和田さんのヌンチャクが足りなくなってしまったので、一旦ピッチを切る。

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    8p 永田 ⅣA1 10m 残り10mは薄かぶりのフリー5.9程度に見えたので、フリーで登ろうとしたが、数mのところでいいホールドが無くなり手の力が限界に達し、フォールしてしまった。一歩間違えば事故だが、数mの落下でぶら下がって止まり、無事であった。足がガクガク震えてしまったが、数分で落ち着いてから、安全策をとりアブミで登る。

    終了点に到達し、更にそこから10mほど登ると大同心の頭に出た。この時点でちょうど12時。今まで緊張感が強く食欲なんてなかったが、大同心の頭にやっと抜けでた安心感から空腹を感じ始めたので軽く食事をする。

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    やがて終了点にこのルートに慣れていそうな後続パーティ3人組が到着した。どの方向に懸垂下降すればいいのか判然としていなかったので、懸垂下降を先に譲り、どこに降り立つのか様子を見ることにした。

    先のパーティが下り終えたのを見届け、私たちも懸垂下降を開始した。終了点から25m下降し7p目のテラスに降りたつ。

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    ここから大同心ルンゼ方向に50mいっぱい懸垂下降し、20mほどクライムダウンし、明瞭な踏み跡をたどると、大同心稜の基部に戻ってきた。

    急な大同心稜を下り、赤岳鉱泉のテントを撤収し、下山した。

    凝灰角礫岩の壁は多くのクライマーが登っているせいかおおむね安定しており、岩がジムのホールドのように飛び出して、極端に難しいところはなかったが、最初と最終ピッチが核心で、アブミで何とか切り抜けることができた。核心は両方とも和田さんにリードを持ってかれ、今思い返すと少々残念であったが、無事に完登できたのは慎重にアブミでリードしてくれたおかげである。 

    アルパインを最近始めた50代半ばの中高年が2人で力を合わせて完登できたことは、我ながら素晴らしいことだと感慨深いものがある。

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    八ヶ岳・稲子岳南壁左カンテ

    2019-07-13

    今月末には和田さんと前穂高東面に行く計画をしており、その事前練習として土日で八ヶ岳大同心を計画していた。しかし、天気予報ではアタックする日曜は前日夕方から雨になるようだ。土曜日帰りで大同心というのも、50代半ばの2人にはきついため、昨年私は行ったことがあり日帰り可能な稲子岳南壁に行先を変更した。


    朝4:30長野市内に集合する。当初は高速道路を使う気はなかったが、夕方から雨予報なので、できるだけ早めの下山をするため、高速道路で登山口であるミドリ池入口を目指す。高速を走っていると佐久にさしかかったあたりで霧雨が降りだし、「これはダメかなー。。。」「ここまで来たら、とりあえず登山口まで行ってみるか」ということで、そのまま車を走らせた。登山口に近づくにつれ、雨は止み、当面降られることはなさそうな明るめの曇り空となってきた。


    6:00に登山口であるミドリ池入口に到着すると、すでに駐車場は車が15台ほど停まりほとんど空きがない状態であった。全て遠隔地の県外ナンバーであり、八ヶ岳の人気の高さをうかがわせる。

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    登山口から林道を歩き、徐々に苔むした樹林帯を登っていくと、しらびそ小屋が建つミドリ池に到着する。しらびその森の中の池とその脇に建つこじんまりとした山小屋は、ヨーロッパの絵本にでてきそうな風景だ。

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    さらに30分ほど登山道を登り、樹林の間から稲子岳南壁が見え始める。登山道に丸太数本の土留めがあるあたりで、登山道を離れて少し下っていく。昨年も来ており、数mおきにつけられた赤テープを追っていけば、確実に取り付きに着くのは分かっているので安心して、急斜面を登っていく。

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    8:10に取り付きに到着した。私たちが一番のりのようである。ここに来るまでは雲が空一面にあり少し肌寒かったが、雲の切れ間からときおり日が差し暖かくなってきた。前穂高を想定して、2人つるべで行くこととし、まずは和田さんが登る。


    1ピッチ目 15mⅢ 和田:出だしはホールドが限られ、体がまだ慣れていないのか、少し動きがぎこちない。15mほど登ると1ピッチ目の終了点があるが、そこでは短いのでその先に進んでもらうよう声をかけたが、その先がノーピンとなり、和田さんは少しとまどっているようだ。私の記憶では灌木帯をトラバースしたような気がしたが、下から見ていると岩を直登しているように見えたので、一旦ピッチを切ることにした。

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    2ピッチ目 15mⅡ 永田:実際に1ピッチ目の終了点から見てみると、「灌木帯をトラバース」は私の思い違いで、岩を斜上すれば問題なかった。


    3ピッチ目 40mⅢ 和田:このピッチから浮石が多くなり、頭の大きさ以下の石はほとんど浮石だ。ハンガーは安定した大きな岩につけられているので、安心して中間支点をとれる。15mほどで凹角を抜けるとカンテ気味となり、周囲の景色が見渡せるようになってきた。浮石が多いのは相変わらずだが、それを除けばグイグイ登れ、最高に気持ちがいい。


    4ピッチ目 20mⅢ+ 永田:セカンドで確保点に着くと、前のピッチが長かったせいか、息が切れる。セルフをとり少し休んでからリードする。チムニーに入っていくが湿っており少々不快だ。


    5ピッチ目 40m コンテ:階段状だったので、ザイルを体に巻いて、テラスまでコンテで登る。

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    6ピッチ目 30mⅢ+ 和田:テラスには確保するピンは無かったのでピナクルにスリングをかけて確保点とする。ホールドの少ない凹角を越え、少しかぶった凹角を乗り越す。

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    7ピッチ目 20mⅢ 永田:巻いて歩いても終了点に着くが、高さ5mほどの岩を登る。


    セカンドの和田さんが終了点に到着し、装備を解除して休憩する。この時点で10:30。「もう一本」とも思ったが、えてして不測の事態に陥り雨にふられる可能性があるので、今日はこれまでとすることにした。私は2回目だし、和田さんは先週明星山左岩稜をやっているので、特に困るようなこともなく、登ることができた。

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    昨年来たときは稲子岳山頂を踏んでいなかったので山頂へ行くことにした。荷物をデポし、稜線の開けた場所に張られた電気柵をくぐり、GPSたよりに倒木だらけの樹林帯を10分ほど歩くと、樹木でまったく展望のきかない場所に消えそうな文字で「稲子岳」と書かれたプレートが木に取り付けられていた。展望の無い里山の頂上のようで、期待外れであった。

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    荷物を置いた終了点近くに戻り、あらためて周囲を見てみると、コマクサが多く咲いている。和田さんは会の女性から「和田さん、花なんて興味ないでしょ」と言われた反動か、コマクサの写真を一生懸命撮っている。

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    稲子岳の稜線を下り、幅30mほどの巨岩帯をトラバースすると中山峠に続く登山道に到着する。途中のみどり池には多くの家族連れハイカーや登山者が休憩しており、餌付けされたリスが数匹小屋の脇で餌を食べていた。今朝見た以上にのんびりとして癒される風景である。

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    13:00に登山口に到着した。登山口から10分ほど下ったところにある八峰の湯で汗を流し、眠気に耐えながら帰途についた。

    私は2回目なので最初行った時の緊張感はなく余裕をもって楽しめた。和田さんは、私から見ると何の支障もなくスイスイ登っているようであったが、浮石の多さと高度感で緊張したとのことであった。事前の訓練を重ね、体力・精神力の余裕をもって、楽しみながら前穂高東面を登りたいものである。

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    八ヶ岳阿弥陀岳北稜

    2019-03-09

    所属山岳会アスターク同人のYさんの計画で八ヶ岳阿弥陀岳北稜へクライミングである。1日前に降雪があり行者小屋から上は50-100cmの積雪があるという情報はSNSで得ていたので、ラッセルで敗退という心配もあったが、快晴予報でありせっかくなので決行となった。

    長野市内に集合し、相乗りで一般道を走り、美濃戸口からは荒れた林道に入り、美濃戸に乗り入れる。

    6:30 ザックを背負い、美濃戸から出発する。南沢を進むと積雪は徐々に増えてくるがしっかりトレースがついている。

    8:30 行者小屋に到着し、温度計を見ると-10℃だ。汗冷えしたせいか震えてきた。クライミング前の武者震いではなさそうだ。行動食とテルモスのお湯を飲み体を温めて、アイゼン・ハーネスをつけて出発する。

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    文三郎道と中岳道の分岐の少し先で阿弥陀岳の北からまっすぐ延びる尾根の末端にトレースがついていたので、そのトレースを追う。しかし、そのトレースは最初の数十mで途切れており、どうやら引き返したらしい。私達はそのまま前進していく。森林限界の樹林帯は膝下ラッセルだったが、森林限界を越えると終始膝上ラッセルで時折太ももまで埋まるラッセルになってきた。

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    視界が開けてきて、中岳道が交差するもう一本東の尾根を見ると、すでに私たちが目指す北稜の岩稜までトレースがついていたが、あとの祭りである。

    交代でラッセルをするが、私は徐々に足が上がらなくなってきたため、大半をYさんの強力なラッセルで切り抜け、岩稜の取り付きに到着した。ここで気温を見ると、ちょうど0℃。快晴で日があたり、ポカポカとまではいかないが、気持ちいい。

    12:30 登攀開始だ。岩稜はグレードⅢ+の2ピッチでさほど難しくはない。Yさん1ピッチ目トップで行く。Yさんが出だしで掴んだこぶし2つくらいの岩がボロっと欠け落ちてヒヤッとする。

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    2ピッチ目は私。アンカーが雪で埋まっていたせいか見当たらず、ピナクルやしなる灌木で中間支点をとり、少々怖いピッチとなった。

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    ここを抜けるとナイフリッジとなっている。他の人のブログの写真では長いように見えたが、思いのほか短く拍子抜けである。

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    13:30 登攀を終え、数十m登ると阿弥陀岳の頂上だ。気温はー5℃程度で風が強く、濡れた手袋とピッケルの金属部分がすぐに凍りついてしまう。ゆっくりと休憩もできないので、早々に下山開始だ。

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    阿弥陀岳頂上から下山は、雪崩リスクの高い中岳のコルを下るルートや登り返しがあり時間がかかる文三郎道は止めて、阿弥陀岳の西側の御小屋尾根を下り2136m三角点から登山道ではない尾根を美濃戸まで下ることにした。

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    地図を見たときは長い緩い尾根と思ったが、実際は前半がそこそこ急で気が抜けない。標高が下がり樹林帯に入ると雪がアイゼンにダンゴとなりつきはじめたので途中でアイゼンをはずす。2136m三角点からは登山道をはずれ樹林帯を木に掴まりながら下っていく。

    16:30 樹林帯の尾根を下りきり南沢を渡渉し、美濃戸に戻った。

    久々に10時間激しく動きっぱなしだったので駐車場に着いた途端、安心したせいか、体のあちこちが痛みだした。帰りの車で強烈な睡魔に襲われることを危惧していたが、終始天気がよく展望もよかったので気持ちが高揚し、眠気をふきとばすくらいの気持ちのいい山行であった。

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    中央アルプス サギダル稜~宝剣岳 冬季アルパイン

    2019-02-24

    かねてより冬季アルパインをしたいと思っており、昨年より折を見て近所の岩場でアイゼントレーニングをしていたが、天候不順で計画が流れることが多く、なかなか本チャンに行くことができなかった。

    所属山岳会のMさん、Yさんが木曽駒ヶ岳の千畳敷からバリエーションルートであるサギダル稜を経て宝剣岳を周回するというので、参加することにした。

    今回の一番のネックは、ロープウェイの始発は8:15、最終発は15:55と実際に行動できる時間が限られることだ。

    長野を6:00に出発し、7:30には菅の台駐車場に着いた。すでに車は100台近く駐車し、切符売り場には長い列ができている。

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    ここからはバスに乗り、ロープウェイ乗り場であるしらび平に到着する。

    しらび平の改札前でロープウェイを待っていると、係員の方が「火曜に雨が降り、多くの滑落者がでた2月10日より状態は悪いです」と案内があった。知っている方が2月10日に中央アルプスで亡くなっており、ただでさえ不安だったのだが、不安が倍増してしまう。

    ロープウェイに乗り千畳敷に到着すると、多くの登山者がアイゼンをつけて準備をしている。サギダル稜は千畳敷カールの左側の稜線で千畳敷の神社の後ろから延びている。

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    9:30より登り始める。硬めの雪でありアイゼンがよく利き、ぐんぐんと高度を稼いでいく。4人パーティが先行して登っている。彼らもサギダル稜に行くようである。

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    かなり寒さを予想していたので、目出し帽とゴーグルでしっかり防御していたのだが、この日は快晴で風もなく、かなり暑くなってきた。ピッケル・アイゼンの登りはそれほど慣れていないのと、高度があり空気が薄いので、息が切れてくる。

    100mほど登ると、ブッシュ混じりのサギダル稜の末端に取り付く。ここからザイルを出してクライミングだ。Yさんリード、私とMさんがセカンドでザイルを結び、出発の準備だ。

    しかし、先行の4人パーティ2組の進みがあまり良くない。待ち時間が長いのだが、今日は天気がよく、待ってても凍えることもない。

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    先行パーティが進んだので我々も登攀開始だ。

    岩はところどころ出ているが、ルンゼ沿いの雪とブッシュを頼りに進んでいく。

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    ブッシュが多いのでロープの流れを懸念して、3ビッチで大した苦労もなく、サギダルの頭に到着した。

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    2時間で抜ける予定だったが、待ち時間が長く3時間かかり、帰りの最終ロープウェイに間に合わない可能性もあり、急いで宝剣岳に向かう。

    サギダル稜はそれほど不安な箇所はなかったが、宝剣岳の岩場に入ると、滑ったりバランスを崩せば数百メートルは滑落するような氷斜面のトラバースが何度もあり、ところどころカチコチで5mmもピッケルの刺さらない箇所があって緊張する。

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    少し急な斜面は懸垂下降で下る。

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    薄い空気にあえぎながらも宝剣岳を抜け、千畳敷カールをくだり、最終の1時間前のロープウェイに乗ることができた。

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    50半ばを過ぎ、加齢によりバランス感覚が衰えていることが不安だったので、何度か近所の岩場で一人で訓練していたおかげで、アイゼンの引っかけやバランスを崩すこともなく無事周回できてひと安心だ。

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    林道東豊線から松代・奇妙山

    2018-12-09

    2週間ほど前に、長野市松代の集落滝本から伸びる林道東豊線の奥にある岩場に車で偵察に行ったのだが、思いのほか道が悪く、落石が車の腹に当たったり、小枝が張り出しボディーにやたらと小傷がついてしまった。岩場自体は良さそうだが、あまり車では行きたくない場所である。
    落石や木の枝が多く落ちており、轍もところどころ深く、慎重に運転せざるをえないため、歩くスピードと大差がなかったこともあり、林道手前で車を停めて歩いた場合の時間を把握するために、再度行くことにした。
    この林道は奇妙山の南面を走っており、奇妙山へな通常は西面の松代の集落から登ることが多いが、長野の里山ガイドブックのバイブルである『北信・東信 日帰りの山』には、登山道は無いものの林道奥の岩場あたりからも奇妙山に登ることもできるらしいので、せっかくなので、ついでに登ってみることにした。

    11:30 651m 林道が始まる手前200mのところの路肩に車数台を停めることができるので、そこに車を置いて出発である。温度は0℃ほどで、ときおり小雪が舞い、まだ寒さに慣れていないため、かなり寒く感じる。

    林道入口には「災害発生」の看板がある。光って見えにくいが「落石のため通行止め」と書いた紙が貼ってある。前回来たときは落石は確かに多かったが、岩場までは車高の高い車であれば問題ない程度であった。岩場から先に大きな落石があるのかもしれない。

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    車で行くとかなり神経を使うが、歩いてみると多少のデコボコや落石や木の枝は全く気にならず、歩くにはすこぶる快適な林道である。

    12:10 824m 40分ほどの歩きで岩場に到着した。車だと30分くらいだが、車への傷の心配や運転で神経をすり減らす必要はないので、歩きのほうが得策だ。

     

     

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    せっかくなので20分ほどルートの下部にとりついてみて、岩の感触を楽しむ。しかし、岩の冷たさであっという間に手がかじかんでしまった。クライミング道具やザイルは持ってきており上からザイルを垂らしソロクライミングを楽しむ気でいたが,岩壁の上部に抜けられるような斜面は近くになさそうである。しょうがないので、奇妙山登山に切り替える。

    本によると、200mほど戻った地点から登るようだが、岩場からさらに100mほど行ったところの谷筋に踏み跡があり、50mほど登れば尾根に出られそうだったので、そこから登ることにする。

    尾根にでると、普通の登山道ほどは整備されていないが、森林の手入れとしての間伐がしっかりされており、藪を漕ぐこともなく歩くことができる。

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    尾根筋が不明瞭になってくるあたりから、傾斜が増してきて、岩と落ち葉で滑りやすくなってきた。木を掴みながら滑らないよう慎重に登る。クライミング道具も担いできているので尚更きついが、クライミング本チャンのアプローチ訓練と思い、一歩一歩前に進む。ひたすら木と岩を掴むので、「一手一手」という感じか。

    稜線に着き、1070mの小ピークに行くと、示道標が立っていた。右側は「奇妙山」左側は「赤野田」となっている。地図で調べてみると奇妙山の西方3km先の集落らしい。

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    奇妙山方面に進んでいくと、進んでいくほどに両脇が切れ落ちた岩場になってきた。途中に高さ3mほどの薄い石碑のような岩が、人が立てたかのように垂直に屹立しており、自然の不思議さを感じざるをえない。

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    さらに進むと、1.5mの神官の石像が立っている。その昔、御嶽講が盛んなころ、御嶽山に行けない人のために、御嶽山に行く代わりにここに立てたとのことである。神官が何か重要なものがあるかのように、手を合わせている方向は、御嶽山の方向でもないし、その先には低い山並みしか見えない。日の出の方向なのだろうか。

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    細い針のような雪が少し積もっている。こんな細い雪見るのは初めてである。

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    13:30 1099m 細い稜線を進み、奇妙山頂上に到着した。西方にある尼厳山方面からはトレランで何度か足を運んだことがある頂上ではあるが、異なるルートからくると、初めて登ったかのような新鮮な印象である。

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    お腹も空いてきたので、買ってきたパンをかじってみるが、-2℃という気温と風のせいであっという間に体が冷えてしまい、ゆっくりするところではなくなってしまい、早々に下山開始だ。

    下山は登りよりもスピードは多少速いのだろうが、一度通ったルートは時間の経過を早く感じる。
    1070mからの下りは少し西によって下りてしまったが、なぜこんなところに?という急な斜面の途中に祠が設置してあった、

    間もなく林道というところで、岩場の上部にでてしまい、登り返しをしたが、無事に林道にでた。

    もと来た林道は山の斜面を大きく横切っているので、ショートカットするためのルートを地図で探していると、いけそうな尾根があったので行ってみることにした。行ってみるとなだらかな尾根となっており、木に赤テープがところどころついている。


    ぐんぐん下っていくと、廃道となった林道の末端にでた。灌木がところどころ生えた旧林道を下っていくと、動物避けの囲いにしっかり覆われた畑にでた。どうやら私有地のようだが、ここを通過しないと車を停めた場所まで到達できなそうなので、囲いを跨ぎ進んでいく。10分ほど短縮になるいいショートカット道だが、私有地を通過するため、使えなさそうだ。

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    15:20 車を停めた地点まで到着。登った奇妙山が目の前に大きく広がっていた。DSCF2593_800

    今回のルート。ところどころ誤差あり。

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